はじめに

孫子とかいう昔の偉い人が言ってたらしいです。彼を知り己を知らば百戦殆うからず、彼を知らずして己を知るは一勝一敗す、敵も己も知らんかったら全敗覚悟するヨロシ。みたいなことを。

つまりですね。とりこんだサンプルの中身をじーっと見てたら、文法とかHTMLとかネット環境とかがわからなくてもそこそこプログラミングができるようになるってことです。

もっとも、この「そこそこ」の状態は、彼を知らずして己を知るは〜の状態ですので、5割程度しか勝率が無いということになりますが。勝率5割って結構高いですよね。野球だと大体3位です。CS出られますよ。打率だったら5割なんて破格ですよ。トリプルスリー・・・(笑)レベルです。

少し、気をつけて欲しいことがあります。もし、作品としてのプログラムを作りたいのであれば、単に文法や書き方の法則を知っているだけでは足りません。百戦殆うからずの領域まで持っていくことはできません。小説でも翻訳でもなんでもそうですが、文法さえわかっていれば良いものが書けるものではありません。単に「こう読める」だけ、つまり、動作する・しないだけを考えているようでは、全敗覚悟するヨロシになってしまいます。

ただ、今のご時世のプログラミングというのは、人間の可読性に最も重点を置かれてきています。結果、プログラミングの入り口のハードルは非常に低くなってきていると感じます。

仕事・プロジェクトチームで開発をしたり運用も視野に入れた上でゲームを作るのではなく、まずはとっかかりで、というつもりで読んで、プログラミングの感覚を知ってもらえればと思います。